50代ダンス、おすすめは? どんなダンスがある?

50代になって、運動不足解消や楽しみのひとつとして、何かダンスをやってみたいなと思い始めたものの…。50代から習うダンスって何があって、長く続けられるおすすめのダンスはどんなもの? と情報収集されている方もいるのではないでしょうか。

50代から始めるダンスは、どのようなものがあるのか一緒に見ていきましょう。

目次

社交ダンス

ダンスと聞いて、「社交ダンス」を思い浮かべる方は意外と多いかもしれませんね。

日本の社交ダンスの多くは、イングリッシュスタイルで、スタンダードとラテンアメリカンの2種類があるようです。

その中で最初に習うのは、ブルース(スタンダード)・ジルバ(ラテン)が多いみたいですね。50代あたりから始めるにあたり、社交ダンスは何歳まで続けられる?という方もおられるでしょう。

身近にいい例があります。私の両親です。父の60歳定年をきっかけに習い始めました。まさかこの父がダンス?と意外に思ったのですが、そこから現在87歳になっても続けています。父に続けて習い始めた母も今年で86歳。

いくつになっても、こんなふうに踊りたいという目標を持ちながら趣味を続けることは本当にいいことだなぁと身近に見ていて思います。社交ダンスは、室内で踊るので社交ダンス専用の靴を用意する必要があります。

踊る服装は自由、女性はスカート(タイトではなく少し広がりのあるフレアなどがおすすめ)、男性はシャツとズボンでOK。

唯一、デメリットがあるとするなら、ペアで踊る社交ダンスですが、女性が圧倒的に多いこと。男性は少ないのでそう上手ではなくてもとても重宝されるようですよ。この記事をご覧になっている男性、ぜひ始めてみてはいかがでしょうか。

ちなみに父は、運動神経は決して良いタイプではなく、どちらかというと文科系タイプです。始めるのは出来るだけはやい方がおすすめです。70代後半から始めた方はやはりなかなかステップがおぼえられないと嘆いていたとも聞いていますので。勇気をもって最初の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

ヒップホップダンス

50代からヒップホップ?と驚かれた方もいるかもしれません。ですが、今とても人気なようです。

10代~20代の子供世代に人気のヒップホップですが、今ヒップホップのシニアクラスが次々と開講されています。地域によっては人気で募集が締め切られているところも多いようです。

ちなみに私も始めてみたいと思った一人。シニアのヒップホップの教室を探すのも実は一苦労。Googleなどで検索してもなかなか見つかりません。ようやく見つけたところに、問い合わせてみると定員いっぱいでした。

下記の記事によると、ヒップホップで使われる曲はリズムがはっきりしているものが多いので、初心者でも音楽に合わせて足踏みや手拍子がしやすいのだそう。

募集を目にしたときがチャンス、一度勇気を出してチャレンジしてみましょう!ヒップホップを始めるにあたり、必要な物は動きやすい服装とスニーカー。あれこれ準備するものが少ないのも魅力ですね。

バレエ

優雅に踊るバレリーナ。「バレエ」は、幼いころに一度は憧れた習い事ではないでしょうか。バレエのイメージは小さな頃から習うもの。そんなイメージがあるかもしれません。

ですが、今大人のバレエを習う人は多く、シニアにも人気の習い事のひとつ。

バレエを習うメリットは、姿勢がよくなる、インナーマッスルが鍛えられる、しぐさが美しくなる、柔軟性の向上など、女性にとって嬉しいことづくめ。

筆者も50代でバレエレッスン経験者です。思い切ってフィットネススタジオのバレエ初心者クラス、初級クラスに参加してみました。フィットネススタジオということもあり、手取り足取りという丁寧なレクチャーこそありませんでしたが、なんといっても年齢層が思っていた以上に高いことにびっくり。

昼間のクラスということもあり、若い方でも30代、上はたぶん70代?と思われるかたもいらっしゃいました。習い事を始めるとき、特に50代以降に始める場合、同年代の人たちはいるかどうか、気になるポイントではないでしょうか。

体験して思うことは、美しい姿勢がキープできそうということ。年齢を重ねるごとに気になる姿勢、姿勢が悪くなるだけで老けて見えてしまうものです。簡単なステップや動きをマスターすることで、しなやかな動きと美しい姿勢をキープできる習い事のように感じました。

レッスンの内容は、前半はバーを持ちながらの基本のステップと手の動きを。それが終わるとセンターレッスンといわれる、バーを片付けて、広いところでステップを組み合わせた流れを練習します。基本的なステップが憶えていないときには、このセンターレッスンは何をしているのかがなかなか理解できず、真似することも難しいのですが。

基本のステップをそれぞれ憶えたあとであれば、50代であってもついていけそうです。

ジャズダンス

50代からジャズダンスなんてできるの?多くの方がそう思われているのかもしれません。ですが、意外とジャズダンスは40代以上の方も多く楽しまれているダンス。

私は50代後半。習い始める時には不安がありました。フィットネススタジオのジャズダンスのクラス、昼間のクラスなら主婦が多いかも…。そんな発想で見学にいくと、若くても30代、上は60代後半の方も結構おられました。それだけでかなりの安心感。

うちのクラスだけかと思ったのですが、発表会にはほかのクラスも参加していましたが、他のクラスも40代よりの上の方が多かったように思います。

ジャズダンスの基本的な動きにはバレエの要素があります。回転をする動きを「ピルエット」などと呼ぶのはバレエと同じです。メリットは、バレエのような美しい動きがあること。それとこの年代にはヒップホップなどよりは、馴染みがあるリズム感覚のような気がします。

昔、少しだけそういえばジャズダンスをやっていたけど、今からできるかな?と躊躇している方にも、ぜひおすすめします!筆者も週1回、現在もジャズダンスを楽しんでいます。

ジャズダンスの服装は、Tシャツとパンツ。教室によってはジャズダンス用のシューズを履いてレッスンするところもあるようですが、私の教室は素足。回転をするので摩擦で痛くなるのを防ぐために、ターンソックスやスキンシューズを履いている方が多いです。レッスン内容は、前半はストレッチのような動きが中心で、後半はステップ、最後に曲に合わせての振り付けを習うといった感じです。

50代からでも始められるダンスですよ。まずは気になる教室の見学から始めてみては?

フラメンコ

「オレ!」と薔薇を加えておどる姿を連想する方もいるのでは? 独特のキレがあるダンス、特徴的な衣装のフラメンコ。50代から始めるダンスとして検討されているかもしれません。

筆者も50代になってから、フラメンコを習い始めました。「なんとなくカッコよさげ」とあまり知らないまま始めました。

いくつかの体験レッスンに参加して思うことは、あまり大人数で教えておられるところは少ないように思いました。多くても10人くらい。少ないところは2~3人のクラス。先生の指導もきちんと受けられる印象です。

レッスンの流れは、ストレッチから始まり、基本ステップ、そして簡単な振り付けで曲に合わせて踊るといった感じです。1時~1時間15分ほどのレッスンで、1レッスン2000~2500円計算の月謝制が多いのではないでしょうか。

フラメンコの難しさは、なんといっても「足」のステップ。いろいろなバリエーションの打ち方をおぼえる必要があります。フラダンスやジャズダンス経験がある私もそこが一番苦労した点です。

ですが、50代でも始められるダンスです。意外にフラメンコの年齢層は高く、40代以降の方も多くおられます。60代半ばの方も舞台に出ておられましたよ。

フラメンコ初心者のクラスは、セビジャーナスという曲で踊る教室が多いようです。始めるために必要な物は、フラメンコシューズ、トップス(TシャツなどでOK)、スカート。

フラメンコシューズに関しては、体験レッスンでは貸していただける教室もあります。スカートは練習用のフラメンコスカートがなければフレアスカートがよいでしょう。体験レッスンの前にスカートを準備する場合には、体に沿ったフリルの少ないタイト目のスカートよりも、ボリュームのあるスカートを選ばれるとよいでしょう。両手にスカートを持つレッスンもあるためです。

フラダンス

フラダンスを41歳の時にはじめ、10年間経験し、インストラクターも経験させていただきました。その経験から自信を持っておすすめします。フラダンスには、アウアナといわれる現代フラと、打楽器で踊る古典フラがあります。

ですが50代から習う場合は、アウアナのみになることが多いです。アウアナというのは、皆さんが頭に浮かんでいるような、明るい色の衣装を着けてハワイアン音楽にあわせておどるフラダンスのことです。

50代からのフラダンスは、全然問題ありません。きっと楽しんでいただけることでしょう。

これまで紹介したダンスの中では、一番リズム感などがなくてもやりやすいダンスかもしれません。基本的な重心移動をしながらのステップが憶えられれば大丈夫。

レッスンに必要なものは、Tシャツとパウスカート。パウスカートというのはハワイファンファブリックで作ったギャザースカートのようなものです。簡単に手作りすることもできます。

体験レッスンの際は、フレアースカートなどで代用できます。レッスンの内容は、前半は基本のステップの練習、後半は曲の振り付けの練習という流れが多いでしょう。

50代から始めるダンス、心と体の健康のためにぜひ!

初めて体験することは、どのダンスにしても戸惑うものです。ましてや50代ともなると、ちょっと勇気がいりますよね。でも始めてみると、出来なかったことが少しずつ出来るようになる達成感は50代になっても同じです。

どのダンスも先生の体の使い方や振り付けを見て、憶えて、自分の体を動かすことになります。それは、頭と体のエクササイズにも。楽しむことで心の健康を、動くことで身体機能を、振りをおぼえようとすることで、記憶力・頭の健康も保てるのではと思っています。

なにより目標をもって何かに挑むことは、いきいきと50代以降を過ごすために必要なことではないでしょうか。この記事がダンスを始めるきっかけになると嬉しいです。

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